准看護師とは
看護師にも正看護師と准看護師の二つの資格があり、准看護師は看護師の指示に基づいて医療行為を行うことが前提ですが、実際の現場では業務内容はほとんど同じです。
違いは、正看護師は国家資格なのに対して、准看護師は都道府県知事の免許制であるとうことです。
正看護師のほうが、難易度も高いうえに勉強する知識量も多く、活躍の場が広いのが特徴です。
さらに近年、より専門スキルを持った看護師のニーズや、看護学校の普及により准看護師の数は減少傾向にあります。
しかし、看護師不足の昨今、准看護師のニーズはまだまだ高く、准看護師制度の廃止論が続いていますが、日本医師会なども准看護師の存続に賛成の意を表していることから准看護師の活躍の場は今後も多く提供されていくでしょう。
准看護師の活躍の場
大学病院や規模の大きい病院では准看護師を募集していないことが多く、仮に転職できても希望の配置や業務を行えないことが多々あるようです。
したがって、准看護師の場合は個人病院やクリニックなどで勤務することが多い傾向にあります。
病院によっては、半数以上が准看護師という職場もあり、准看護師の割合が多いほど働きやすい環境が整備されているので、転職に興味がある人は看護師転職サイトなどで相談してみると良いでしょう。
また、最近では病院以外でも高齢化社会に伴い、福祉施設や介護施設などからのニーズが高まりつつあります。
さらに、保健センターや一般企業などで活躍できるチャンスもあり活躍の場はたくさんあります。
准看護師の給与事情
准看護師は、正看護師と同じ業務内容なのに給与に差が生じているとよく言われています。
外来だけの小さな病院であっても時給単価に数百円の差が生じている職場も少なくないようです。
しかし、これは正看護師の中でも給与差が生じています。専門学校や看護短大から正看護師にもなれますが、一番給与水準が高いのは4年制の看護大学を卒業した看護師だそうです。
つまり、一般社会と同じように看護業界も学歴社会というわけです。
ただし、これも医院によって給与体系はバラバラであり、正看護師と准看護師の給料がほとんど同じ職場だってあります。
要は、給与を上げたい准看護師さんは、給与が高い医療機関へ転職することです。看護師専門の転職サイトであれば、年収アップを実現している転職例が数多くあるので利用してみると良いでしょう。